![]() | ブラバン 津原 泰水 バジリコ 2006-09-20 売り上げランキング : 2064 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
●内容(「BOOK」データベースより) 大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、1980年(昭和55年)。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバンドに入れあげるボーイズ&ガールズが織り成す、青春グラフィティ。クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢三十四名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇。四半世紀の時を経て僕らは再結成に向かう。 吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説。
さほど大きな揺れがあるでもなく、いや、それぞれの物語性はあるのですが、
どこかさめた目線の語り部・弦バス他片君に激しく共感を覚えました。
又、私自身ブラバン(フルート、ピッコロ、弦バス、パーカッション)経験があり、
主人公を含め登場人物達が、とても近くに感じられ、読み進めていく内に、
よもや私も出演するのではないのかとさえ錯覚するほどでした。
とにもかくにも懐かしく、あまずっぱい想いでいっぱいに。ヤスミン巧いです!
常々、死ぬまで青春だ!なんて思っていたりするのですが、
こうして書かれることで、本当の青春時代というものを再確認してしまったようで。うまく表現できないのですが、少しだけこころもとくなったりもしたりです。
●付箋をはった箇所(本文より引用)
p75
その子は白血病であっさりと死んでしまったんだ。訃報を聞いた時、僕は泣けなかった。死というものの呆気なさに、ただ驚いていた。何年ものあいだ驚き続けていた。つまり高校時代の僕はずっと驚いていだのである、現実の無残さに。そしてすこしずつ壊れ続けていたような気もする。
p245
代わりにローマ法王の声を思い出すことにした。神よ、わたしの声を聞いてください。わたしたちがいつも、憎しみには愛、不正には正義への全き献身、貧困には自分を分かち合い、戦争には平和をもってこたえることができよう、英知と勇気をお与えください。確信に満ちたいい声だった。
p333
音楽は何も与えてくれない。与えられていると錯覚する僕らがいるだけだ。
そのくせ音楽は僕らから色々に奪う。人生を残らず奪われる者たちさえいる。
なのに、苦労を厭わず人は音楽を奏でようとする。
種を植え歩くようにどこにでも音楽を運んでは奏で、楽しいことばかりならいいけれど、それを原因に争ったり病気になったり命を絶ったりする。
そんな手に負えない悪辣な獣から僕らが逃れられないのは、きっと、そいつと共にいるかぎりは何度でも生まれ直せるような気がするからだ。そいつに餌を与えながら、滑らかな毛並みを撫でてきた者ほど、予感に逆らえず、背を向けられない―。
*****
しかし、津原さんって幻想文学系ばかり読んでいたので、びっくり。
こういうのをさらりと書けてしまうのですね。
もしかして、私小説でもあるのかしら。と思ったりです。
描かれているのは、音楽であって音楽でない音楽という名のムーブメント。
人と人が奏でるハーモニーの美しさが、すいも甘いもひっくるめて楽しめます。
●ざれこさん
おはようございます。
ほんと、意外な確立で、本好きにブラバン経験者が多いことが発覚して嬉しく思ってます。
そういえば、ブラバン部長は、本屋さんの息子でした。
ざれこさん、ユーフォとパーカッションとトロンボーンですね。メモメモ〜♪
バンド結成の際には、ご相談にあがります。よろしくお願いします!
津原さんの文章って、すっと心のうちに滑り込んでくるんで巧いな〜と思っていたのですが。
今回は、ブラバンが題材なので、もうほんと疑似体験しまくりでした。
津原さんも、実際にブラバン体験者だったのですね。
語り部をベーシストに持ってくるのは、経験者でないとできない。
ほんと、おもしろかったです。
ユーフォニウムとパーカッションとトロンボーン経験者のざれこです。ビッグバンドやるなら入れてください(笑)
しかし、ブラバン出身者多いですねー。びっくりです。
この本には私の思い出が書かれている、と錯覚するくらい、思い入れたっぷりに読みました。とにかく懐かしかったです・・・。あの時代はもう終わっちゃったな、と感慨に浸ったりしました。津原さん、すごいですよね。
●みらくるさん
わ〜お読みになられたのですね。早いっ!
そうそう、このほろ苦〜い感じもよかったですよね。
ヤスミン、他の作品は、幻想系が多いのですが、
『綺譚集』は短編集なので、試しにどうでしょう。
ひとつは、おきにいられるのがあるかと。
心理描写は、宮本輝氏に通ずるものもあるようような気がしないでもないです。
なんて、適当なこといってと怒られそうですが。
picoさ〜ん、『ブラバン』読みましたよ(*^-゚)v
かなり面白かったです。ちょっとビターな感じでしたが、そこがまた良かったです。
個性的な部員達、顧問の先生、そして作品の中に登場する様々な音楽☆
この作品以外の小説はちょっと雰囲気が違うのですよね。うーん、同じようなのだったらちょっと読んでみたかったのですがヾ(´▽`)
●overQさん
こんばんは。
私も、できれば、赤い竪琴を映画化してほしいです。
ヤスミンのやすみ時代の少女小説は読んでないんですよね。
最初、この装丁をみたときは、少女っぽい?と感じで悩んだのですが、そうでもなく大人のお話でした。
朱川さんと少し似てるかもしれません。
スウィングガール少女は、この作品の中にも出てくるんですよ。
なるほどーな捉え方に妙に納得してしまいました。
広島弁で話すところも、東北弁のスウィングガールを意識して作られたのかなと思われます。
いやいや、したたかです。
井筒さんで撮るのかもしれませんね。。。
でも、やはり、赤い竪琴がーーーごにょごにょ。
やすみん、新作☆
まだ読んでないのですが、今回はちょっと売れてるらしいです!
これまでの津原作品の流れから、またしてもハズレる点で、
ある意味、逆にヤスミン的には一貫してるといえるのでしょうか。
ご本人にとっては、「やすみ」時代に書いた少女小説を、
「泰水」として書いたもので、一貫してるのかもしれないけれど。
あいかわらず、謎めいています(笑)
スウィングガールズとダブってしまうのも、あざといようにみえつつ、
たぶんワザとではないんでしょうね。へんな人w
でも、ダブるかぎりは、「ブラバン=やすみん」という、作家のカラーが定着することは、まずなくて、
代表作を持たない「漂流作家」時代が続きそうな予感。
売れてほしいような気もするし、漂流しててほしい気もします。邪悪なファンです(;・∀・)
井筒監督がキャッチコピーを書いてるんですね。
「なんやしらんけど 沁みる小説なんやわこれが」
映画化の企画もあるのかなぁ…今だと、景気がちょいとよいので、出来そうですが。。
映画化するなら「赤い竪琴」をやって欲しいにゃあ。。
挿絵は、福山庸治。みんな、ひそかにやすみん☆のことが、好きみたい。
いつかは、きっと、ちゃんと評価される時が…(;・∀・)
●らすかるさん
こんばんは〜お久しぶりです!
わおっ!らすかるさんもブラバンチームなのですね。
本当に、ブログブラバンできそうです〜すごい!
これ、エンターティメント!ってわけではないですが、まったりとしていて、おもしろかったです。
ブラバン経験者は特に、違った感じで読めると思います。おすすめです。
で。
えーーーーーーー!?
さくさんも、FUSの疑いですか?
あわわ。とにかく、出なくなってしまうと一気に尿毒症になって危険なので、気をつけてみてあげてくださいませ。
あとは、どんなに欲しがっても、鬼になって療法食を。
一旦、悪くなるとその分、大変なので。がんばってください。
こんばんは^^
私は中学の時にブラバンでクラリネット吹いてました♪
今は、卒業した大学オケで吹いてます(^^ゞ
これは面白そうですね〜!読んでみたいと思います。
話は変わりますが・・・
うちのさくちょんもFUSの疑いがあるのです。
今薬を処方されていて、療養食を与えてます。
あまり食べてくれませんが( ´-`)
●小葉さん
こんばんは〜!
私のブラバン体験は中学の時だったのですが、中高生の頃の自分をみてるようで本当に懐かしかったです。
会いたくなりますよね〜。
小葉さんのお嬢さん、弦バスなのですね。
私も少しかじっただけですが、おもしろい楽器ですよね。
演奏している時よりも、松やにを塗って手入れしてる時のは好きだったような気がします。
お嬢さんが読まれると、また全然、違った印象をうけるのでしょうね。
決して、ひらけるような明るい未来なわけではないけれど、読むことで、音楽への憧憬が高まってよい方向に作用されるといいですね。
楽しみですね〜。
●みらくるさん
こんばんは!
おーーーーーーーみらくるさんも、ブラバンだったのですね。
ワルツさんはクラリネットなのだそうですよ。
他にも美結さん、四季さん、LINさん、きみ駒さん、皆さん楽器経験おありのようです。
ビッグバンドができそうですね。
こちらの小説は、私が今までに読んだ津原さんとはまた違う感じでびっくりしました。
津原さんの中でも、癖がないので、最初に読まれるのには、丁度よいのかもしれません。
みらくるさんの感想、楽しみにしてますね。
「ブラバン」…本屋さんで見かけ、表紙に惹かれて衝動買いしました。
私はブラスバンド部ではありませんでしたが、この本を読んで高校時代の部活仲間に会いたくなりました。みんなどうしているかなぁ。
次女はまさに吹奏楽部で弦バスをやっています。彼女の感想を聞きたいのに、現役高校生は何かと忙しいらしく、まだ読んでくれません。
picoさん、こんばんは。
『ブラバン』今図書館に予約中です〜。
私もブラバン経験者(トランペット、エスコルネット)なので読んでみたいっ!と思ったのです。
本の表紙を見ただけで懐かしいぃ〜〜〜です。
津原さんの小説は読んだ事がないので、どんな感じなのかも楽しみですヾ(*・∀・)/